イタリアに住んでいた頃
あっ!と言って
一気に心細くなる忘れ物は
財布でもなく
携帯電話でもなく
小さなイタリア語辞書でした。
その時その一瞬に
伝えたい事が言えないというのは
とてつもなくもどかしく
そして自分のイタリア語力にため息が・・・。
その為、お守りの様にいつも持ち歩いていました。
そんな辞書なのですが
唯一の悩みは、
「よく勉強してるね」と言われること。
このボロボロ感から
その様に想像されるのだと思うのですが
ただ、何度も雨に濡れ
ただ、何度も道路に落し
ただ、お守りのつもりで持ち歩いていただけなのです。
そろそろ芸術の秋
お守り辞書片手に
イタリア語の本でも読んでみようかしら・・・。